ネットワーク管理者というお仕事

元ネットワーク管理者が語るネットワーク管理のお話。ネットワーク管理者の仕事の内容や苦労話、ノウハウ等を綴っていきます。

(前回の続き)

私がPLCのオフィス導入に魅力を感じない理由は単純です。
理由は、敢えて可用性やセキュリティ面で問題があるPLCを導入するメリットがなかなか見当たらないからです。

ということで、今回はPLCをオフィス導入するメリットを考えて見ましょう。
PLCのメリットとしてよく挙げられるのが「新たに配線を必要しない」という点ですね。
ただ、これだと曖昧なのでもう少し掘り下げて考えてみる必要があります。
「新たに配線を必要としない」事による効果を考えると、

 1.配線費用および工事費用、固定資産税等の削減
 2.オフィスの美観や安全性が改善される

とまあこんなところでしょうか。
ただ、1に関して言えば別途PLCの機器費用やネットワーク構築費用が必要となりますので、それらも考慮した上で有線LANと比較という事になります。
では実際に比較するとどうなるか?という点ですが、総務省が公開している下記資料に学校のモデルで試算したものがありました。

 ○校内LAN導入の手引(総務省 教育の情報化ページより) 

この例では、PLCが最も構築費用が高く、次いで無線LAN、最も安いのが有線LANもしくは有線LAN+無線LANのハイブリッドという結果になっています。
建物の構造やオフィス環境、ネットワークの規模等により費用は大きく変動しますのでこの一例を以ってPLCが高いというのは誤りだとは思いますが、少なくともPLC=安いという固定概念は捨てた方が良さそうです。

続いて2のオフィスの美観や安全性という観点ですが、PLC機器がPCに内蔵され電源ケーブルだけで通信出来るところまで来れば、大分改善されるのではないでしょうか。
ただ、フリアク化されているオフィスではあまり関係ないですね。
フリアクが必要無くなればコスト削減効果が大きいところですが、電源系統の配線は残る訳ですからフリアクを設置するところはあまり減らないんじゃないでしょうか。

とまあ、こうやってPLCのメリットを考えると、いま一つピリッとしません。
一方で可用性とセキュリティというリスクは抱えるわけですから当面は様子見という感じですかね^^;
無線LANのようにワークスタイルの変革といった所まで可能性が見えてくるとリスクを取ろうという気にもなるんですが。。












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2007.10.09 14:17 | セキュリティ技術・知識図鑑


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