ネットワーク管理者というお仕事

元ネットワーク管理者が語るネットワーク管理のお話。ネットワーク管理者の仕事の内容や苦労話、ノウハウ等を綴っていきます。

前回の記事で思い出しましたが、
昔、とある工場のネットワーク更新作業を夏季休暇中に行った時、ひやひやする思いをした事があります。

その工場は当時会社の会社の主力製品を作っている工場で土日や長期休暇中でも稼動している工場でしたが、導入していたネットワークの基幹部分に故障が発生、いつ停止してもおかしくない状況となっていました。
そこで、関係各所にご協力を頂き、急遽、夏季休暇中に3日間もネットワーク停止期間を頂いたのですが、、、
更新作業は想定外に難航しました。

当初の予定では、
1日目にネットワーク切り替え作業、2日目に確認作業、3日目は予備日としていたのですが、
2日目の確認作業において当時使われていたNetBEUIが動かないという状況が判明。加えて、時間が経つとブロードキャストストームが発生。
私も含め社員数名+構築業者側のエンジニア5名程で1日かけ原因を調査しましたが、とうとう2日目は原因すら判明しない状況で解散。
そして最終日の3日目に突入した訳ですが、お昼頃になっても原因は判明せず。
朝方こそ、あれだこれだとエンジニア間で議論をしていましたが、最早、誰も口を開かない状況となっていました。
当然、食事という発想もありません。

私は当時まだ若手で一要員として入っていましたが、私でさえまずいとい感じていた位ですから、当時現場を仕切っていた先輩のプレッシャーと不安はかなりのものだったと思います。
あの時の重苦しい雰囲気は今でも忘れられません・・・。

さて、状況の変化は突然訪れます。
それは現場に入っていたCEの提案からでした。
「構成をこう変えてみたらどうか?やろうとしている事は同じなのでこれで問題が解決するとは思えないが、この方が構成がかなりシンプルなので原因は分かりやすくなる。」
この提案に反対する人はいませんでした。
作業もラック内の配線の切り替えと機器の設定変更だけで済みますので、試してみる価値はあります。

そこで、急ぎ構成の変更を行います。
作業は配線の担当者も設定担当も見事なチームワークで、あっという間に作業は完了。
そして電源ON。

すると、、なぜか今までの不具合が再現されません・・・。
そこで、当初行う予定だった確認作業を手分けして一から実施。
結果は全て問題なし。
勿論、結果に皆が喜びましたが、原因が分かっていないという嫌な感じを残しての作業終了となりました。
なお、翌稼働日も早朝から万全の体制をとり、1日中待機及び稼動確認を行いましたが問題はなし。
その後も問題が発生する事はありませんでした。

最後に、後日分かった原因ですが、機器(Catalyst2948G-L3)の仕様を誤って理解していた事による構成設計の誤りと言ったところ。
実は当初組んだのと全く同じ構成、同じ機器で他の事業所に導入し安定稼動していたのですが、そちらは単に使用環境がよかったというだけでした^^;
(勿論そちらも後日構成変更・・・)


(前回の続き)

周囲に諦めムードが漂う中、読んでいたマニュアルに少し気になる項目が。
早速先輩に電話。

 私 「あの・・・この設定をしてみたらどうでしょ?」
 先輩「うーん、別の会社でも同じ接続をしているんだけど、そっちは今の設定で動いているんだよね。
    でも、一応試してみて」
 私 「そうですか。。でも一応やってみます」

というわけで、B社の担当に設定変更をお願い。

すると・・・

 B社担当「あっ、繋がった!」
 私   「よ、良かった・・・orz」

結局のところ、原因はこちら側の設定ミス。
実は今回使ったルータは別の会社で使ったルータの後継機で、設定項目が一部変更されてい
る事が後々分かりました。

と言う訳で、A社の取締役に作業終了をご報告。
時間が掛かった事よりも繋がった事を喜んでくれたのが幸いでした。

ちなみにB社の担当の方も解放された安堵感の方が強かった模様。
帰りはこの方の車で駅まで送って頂いたのですが、色々な苦労話をお聞きする事が出来ました。

以上、非常に長くなりましたが、これが私の初仕事でした。
当時は配属4日目は無理がありますよ〜と言っていましたが、
今思えばこの時の経験が後々のネットワーク構築やトラブル対応に活きています。

実践に勝る経験はなし、というところですね。


(前回の続き)

現場に到着すると、予定より早くB社(ネットワーク構築業者)とC社(回線業者)のエンジニア
の方々が到着しており既に原因調査を開始していました。

早く直して開放されたかった私は、挨拶もまばらに先輩に教えられた対応方法をエンジニアの方に指示(というかお願い)。

すると、思いもよらぬ回答が。

 B社担当「既に試しましたが、駄目でした。回線の方も調べてもらいましたが問題なしとの事です」
 私   「Σ(゚Д゚)ノノえ?」
 B社担当「こちらも御社の指示通り設定しているんですが、御社側の設定が間違っている
      って事は無いですか?」
 私   「・・・」

背後では、迎えに来てくれた取締役の方がじっと対応の様子を見学中。。

 私   「とりあえず、本社側にも人が待機しているので調査してもらいます(;´▽`A
      ここで携帯を使ってもかまいませんか?(駄目といわれれば一旦外に逃げられる・・・)」
 取締役 「大丈夫ですよ」
 私   「・・・では、ちょっと電話します。。」

というわけで、本社に待機していた先輩方に電話。
原因を探ってもらったのですが、いくつか設定の変更を試したものの全く直らず。。
終いには先輩からの「原因が分かったら電話するからちょっと待って」の電話を最後に長い待ち時間に。
(なお、この時点でC社側には問題ないと判断し、帰社して頂いています)

とりあえず、ただ待っている訳にも行かないので、持ってきた機器のマニュアルを開く私。
ちなみに、それまでルータの設定を見たことも無ければ、触った事もありませんでした。
あくまでその場凌ぎです。。

彼此している内に既に到着から3時間以上が過ぎ、時間はPM9時を回っていました。
その間、何度か先輩からの電話があり対応してみたのですが、一向に繋がらず。
電話の間隔が長くなるばかり。

現場は既に重たい雰囲気が漂い始め、最初は周りで興味深く眺めていた従業員や取締役も
次第に自分達の業務に戻っていっていました。。

(次回完結編に続く)